発達障害やうつなど、発達や心の問題が広く認知されるようになりました。
それに伴い、心理に関わる仕事が増えています。
心理の仕事、資格は必要?
答えはイエスでもありノーでもあります。
どこで働きたいか、どんな仕事をしたいかによりますが、病院や公的機関では資格が必須なことが多いです。
とはいえ、「心理」とつく資格は数多く存在します。
それぞれの資格の特徴や難易度を知って、目指すキャリアに近づきましょう!
求人の多い心理系資格
まずは求人として多い資格です。公的な資格もしくはそれに準ずる位置付けで、一般的にも広く認知されています。
公認心理師
2018年から試験が実施された、日本における心理職初の国家資格です。
受験資格には所定の条件があります。
臨床心理士
日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格です。
現在はまだ臨床心理士の認知度のほうが高いですね。
受験資格を得るには協会が指定する大学院修士課程を修了している必要があり、実務経験が必要な場合もあります。
また、5年に一度の更新制度があり、研修参加などで所定のポイントをクリアする必要があります。
※2022年4月の改定で、対面形式によるポイントがオンライン形式を上回るよう更新基準が変更されるとアナウンスがありました。
今後も更新基準の改定が予想されるので、要件はこまめに確認しましょう。
その他の心理系資格
公認心理師・臨床心理士以外にも心理の資格はまだ多くあります。
特定の分野での業務を行う際は、協会への所属や指定の資格取得が必須となる場合もあります。事前に確認しましょう。
認定心理士
公益社団法人日本心理学会が認定する民間資格です。心理学の標準的な基礎学力と技能があると認定される制度です。
https://psych.or.jp/qualification/
応用心理士
日本応用心理学会が認定を行う資格です。
学会に2年以上所属している会員で、一定以上の業績を上げている等の条件があります。
学会認定カウンセラー
一般社団法人日本カウンセリング学会が認定を行う、心理カウンセラー養成講座の修了を証明する資格です。
https://www.jacs1967.jp/meeting/counselor
産業カウンセラー
一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する資格です。
メンタルヘルス対策の支援、キャリア形成に関わる支援、職場での人間関係や環境改善の支援という3つの活動領域があります。
教育カウンセラー
特定非営利活動法人日本教育カウンセラー協会が認定する資格です。
教育現場にカウンセリングを取り入れ、より良い教育活動をサポートする資格です。初級・中級・上級があります。
チャイルドカウンセラー
一般財団法人日本能力開発推進協会が認定する資格です。
児童心理のスペシャリストとして、育児や子どもとの関わり方・不登校や校内暴力などへの専門的な対応を行います。
認定メンタル心理カウンセラー
一般社団法人日本能力開発推進協会が認定する資格です。心理学やカウンセリング・メンタルヘルスについての知識を持ち、幅広い分野での活躍が期待されます。
交流分析士・日本交流分析学会認定 交流分析士
交流分析(TA)の考えに基き、人との交流を分析する能力を学ぶ民間資格です。
NPO法人日本交流分析協会が認定しているのが「交流分析士」、日本交流分析学会が認定しているのが「日本交流分析学会認定 交流分析士」です。
交流分析士(NPO法人日本交流分析協会)
https://www.j-taa.org/for-ta.html
日本交流分析学会認定 交流分析士
http://www.js-ta.jp/system/new1.html
臨床発達心理士
臨床発達心理士は、発達に関わる専門家を対象とした民間資格です。発達心理学に基き、人の発達や成長、加齢に応じたサポートを目指します。
特別支援教育士
特別支援教育士資格認定協会による、LD・ADHD等のアセスメントと指導に関する民間資格です。
2004年度までは「LD教育士」でしたが、2005年度より現在の資格名となりました。
http://www.sens.or.jp/about-sens-index/about-sens/
発達支援教育士
発達支援教育士は、整理収納教育という観念から発達支援を行う民間資格です。障害のある人もない人も豊かにいきいきと暮らす社会を目指す「ノーマライゼーション」の理念をベースにしています。
心理の仕事は資格がなくてもチャレンジできる
心理に関する仕事をする上で、公認心理師や臨床心理士以外は応募時に必須ではない民間資格が多いですね。
心理の仕事に興味を持ったら、ぜひ経験だけでためらわずにチャレンジしてみましょう!

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